いい子ちゃん・・・でいいんでしょうかね・・・?!
日本の子供達と世界の子供達の違いは・・・
日本の子どもたちを指導するとき、
「今のプレーは良かった?悪かった?」
と聞いても、誰も良かったとも、悪かったとも言わないんです。
そもそも、
・どう考えているか・・・
意見をあまり言わず、他の人が答えるのを待っていることが多いいんです。
アメリカで指導をしていた子どもたちの場合、質問をされた人がまずすぐに答えますし、仮に答えられなかったら、
周りの人が
「いまのプレーは良かったよ」
という感じで、自然と誰かが答えていました。
日本の場合、子どもにかぎらず大人であっても、人前で発言をするのは得意ではない人が多いです。
見当違いのことを言ったり、間違えたらどうしようという気持ちが働くのか、控えめな態度をとる人が多いいんです。
先ずは、正解でも間違っていてもいいから発言してみてみること。
先生やクラスのみんなとコミュニケーションをとりながら、これが正しいとか、こうすればいいんだと気がつく・・・
だが、今の学校では、未だ一方通行の授業・勉強方法がウエイトを占めており、自分の意見をみんなの前で言うことを前提には授業は組まれておりません、残念ながら・・・
それが『考える力』につながっていっていない現在の【いい子ちゃん】をつくってしまっているんだと思います・・・
〜〜 間違っていてもいいから、発言することが大切 〜〜
だから、子供を指導・ベンチワークをするときには、子ども自身に考えさせて、発言させるために
「間違っていてもいいから、自分の考えを言ってみて!!」
「自分はどうしたいの?!みんなにはどうしてほしいの?!
それを言うこと(主張)することが試合の勝ち負けより大切なんだよ!!」」
と声かけすることが指導者・コーチには何よりも大切です。
選手・子どもたちが正解に近い答えを言うと「そのとおりだね!!」と言って、自信をつけさせるようにすること。
そのようにして選手とコミュニケーションをとり、自分の意見(主張)をしやすい、発言しやすい雰囲気を作っておいて、練習中には問いかけるコーチングで、選手自身が「どんなプレーをすべきか」を考えるように導いていきます。
「練習中、パスをミスした選手のところに行って、いまのパスはつながらなかったけど、良かった?悪かった?」と聞くと大抵「悪かった」と言います。そこで「何が悪かったの?」と聞くと「トラップがずれて、コントロールしきれていない状態でパスをしてしまった」といったように、答えが返ってきます。
具現化したコーチからの問いが、選手自身をより深く考えさせ、より具現化した答えを導くことができるんですよね・・・
この会話だけで、選手自身が何が悪かったかを自ら見極めただけでなく、次は同じミスをしないように自然と意識します・・・
その場面でコーチが「ちゃんとパスを出せ!」と外から怒鳴っても、まったく意味がないし、選手が上達するわけはありませんよね・・・
指導者がすべきことは、ミスに対して技術的、戦術的なアドバイスを与えて、うまく行かなかったときと同じ状況を練習で設定して、繰り返しトレーニングをしてあげることだと思います」
それは、試合中でも同じです。
日々の練習の取り組みを試合でどのように発揮できているか否か、それを試合中に意識させ、振り返らせることで、次への課題設定・取り組みへと繋がっていき、それがスポーツ・バスケットボールを通して選手・子供の日常生活へも展開され、学業や生活習慣へも同じ思考・取り組みサイクルへと発展され、【考える力】が習慣化されていく、子供の成長へとつながっていきますね・・・
☆うまくいかない理由を気づかせてあげることが指導者・コーチの役割!!
コーチの働きかけによって、子どもたちは成長していきます。
うまくプレーができなかったときは、なぜできなかったのかという理由を考え、改善方法を挙げて、次はそこを意識してプレーする。その繰り返しこそが、上達するための道にほかなりません。
「ミスをした理由、プレーがうまくいかない理由がわからないままプレーするのが、一番良くありません・・・」
よくあるミニバスチームでは、毎週末、試合ばかりしていて、コーチの選手も父兄もみんなで
【勝った・・・ 負けた・・・】
のみを気にしてばかりいて、個々の選手の【考える力】を育むこと、導き出すことへのフォーカス「焦点」へは、全く考えていない光景を多々、目にします・・・
本当にスポーツを通して、子供の成長を真に考えていないんだな〜〜って、自分「コーチ・指導者」・父兄の自己満足感だけで毎週末過ごしている、スポーツの本当の意図・目的・意味合いが分かっていないんだな〜って、思ってしまいますね・・・
でも、それはそれで仕方がないんですよね・・・
そんな【教育】という概念を何も考えていないボランティアコーチなのですから・・・
選手・子供をどうすればいいかをわからずに、プレーする・させるのが一番良くありません・・・
もし、すぐに答えが出なければ時間を与えて、選手たちが数日間考えられるようにアプローチをします。
バスケットボールの基本を理解すれば、応用もできます。
それが、考える力であり、バスケットボールに必要な要素だと・・・
コーチや親が子どもたちに問いかけることで、選手自身は自ら考え、答えを探すようになります。
大人から押し付けられた答えと、自分で考えて到達した答え。
どちらが身につくかは、言わずもがなですよね・・・
また、自分の意見を人前で発表するのも、考えていなければできないことですね・・・
たとえ正解でも、間違っていても、その経験を繰り返すことで、考える力が身についていくもの。そのなかで大人ができることは、自分で考えて答えを見つけるような環境づくり、意見を言いやすくなるための雰囲気づくりなのかもしれませんね・・・
そんな
【考える力】
【人前で自分の考え・意見を言える力】
をスポーツ・バスケットボールを通して子供の成長を「育む」を第一に考えられる指導者・コーチ、父兄がたくさん増えてくれることを、切に願っております。
勝ち負けにこだわることも大切かもしれませんが、勝ち負け以上に、子供の「考える力」「自己主張できる力」を育む方のことが、小学生・中学生の時期には、何よりも一番、大切なことなのかと思います。
そして、その【育むこと】をPBA・バスケットボールでは、とても大切にしております。